ハリウッド映画などを観ているとよく出てくるフレーズ「Fuck」。日本でも
「諸外国で『Fuck you.』っていうと殴られても文句言えないよ。」
というくらい知名度がある言葉だと思います。とりあえず”言ってはいけない言葉”という認識ですよね。
では、この言葉を日本語に訳す場合はどういう訳になるのでしょうか。僕自身も海外の友達に何回も聞かれた質問です。この記事にはその点について少し掘り下げていきたいと思います。
◎「Fuck」の日本語訳が知りたい
◎ 英語のスラングに興味がある
◎「Fuck」という表現との付き合い方を知りたい
「Fuck」日本語でどう訳す?
日本語ではどうやって訳すのが自然なのでしょうか?その前に知っておくこととして、「Fuck」と一言に行っても、複数の表現があるということを知っておかなければいけません。
それについては別の記事で細かく解説しているのでそちらを参考にして下さい。
.オススメ記事.:意味を知らないと失礼!?Fワードと汚い英語表現10選
では本題に行きましょう。Fuckの日本語訳ですが、結論をいうと
「日本語には訳せません。」
「ん?」と思うかもしれませんが、これが結論です。厳密にいうと「クソ」みたいに訳すことができますが、結構ニュアンス違います。
映画などでは「Fuck you.(くそ野郎)」として訳されていますが、少し自分がそういった言葉を言われる立場で考えてみてください。
英語圏の国において、友達間で冗談で使うこともありますが、基本的には「Fuck you.」は相当攻撃的かつ感情的な場面で使われます。喧嘩に発展するようなこともあるでしょう。
では日本語で考えてみましょう。喧嘩や口論の時に
「このクソヤロウ/クソアマが!!」
って言われてそんなにめちゃくちゃブチ切れますか?僕自身は少しはイラッとはするかもしれませんが、ブチ切れるまではいかないです。人それぞれの感情の沸点があるので一概には言えないですけどね。
つまり何が言いたいかというと、
僕は昔から、他国の友達との会話で
「How do you say “Fuck” in Japanese?」
(Fuckって日本語で何て言うの?)
→「Japanese language is so polite so we cannot translate it directly.」
(日本語って丁寧だから直訳できないのよね。)
英語⇔日本語と考えない
「Fuck」という刺激的なワードを題材にしましたが、僕が言いたいことは
ということです。
日本の英語教育には、”日本語で英語を教える”という根幹があります。これは、英語を第二言語して勉強して話せる国(マレーシアやシンガポール)からすると驚くべきことです。
つまり、「英語⇔日本語」のプロセスは英語教育が始まった小学校中学校のときから染み付いてしまっているわけなのです。
問題はそこ自体ではなく、”そこに気づいているか”という点です。
”日本語で考えた分を英語に直し、英語で聞いた文章を日本語に直す。”というプロセスが言語習得の上で間違っているのです。
例えるのであれば、常に超有名人や大企業の社長に対して、言葉を選びながら考えた言葉を発しても大丈夫か、変な言い回しをしていないか、を考えながらしゃべっているようなものです。
少しニュアンスは違いますが、そんなことを繰り返していても自分の言葉にはならない、というイメージはつかんでもらえたと思います。
自分の言葉にするため、つまり”英語で考えてそのまま発するために”必要なことはとにかくインプットとアウトプットです。
2歳児が一瞬で話せるようにならないように、語学の習得に一発逆転の切り札はありません。効率よく学習することはできますが、とにかく声に出すことが必要です。
とにかく英語を声に出したい方ためにオンライン英会話のオススメをまとめています。基本的にコスパ最強のものをまとめているので、よかったら参考にしてください。
.オススメ記事.:コスパ最強!?安くて高品質のオンライン英会話5選!
.オススメ記事.:【英語】知っておくべき上達を実感できる瞬間3選!【留学】
ぶっちゃけ「Fuck」って使っていいの?
では、留学性・英語学習者が気になる”実際に使っていいの?”という点について説明します。
結論から言うと、使ってもOKです。ただし、使いどころはしっかりと認識しておきましょう。
友達同士との会話では問題ありません。
「That’s fucking awesome, dude!」
(めちゃくちゃいいじゃんそれ!)
とか、よく聞きます。
ただ、仕事の相手や年上の方(特に年配)の方に使うのはやめた方が良いです。シンプルに失礼です。極端に例えるのであれば、めちゃくちゃ「ヤバイ」とか「パネェ」とかを連呼するやつのような感じです。
ふつうであれば、仕事の相手にそんな表現は使いませんよね。
そして、とにかく響きがネイティブっぽくてカッコイイから、という理由で「Fuck」を連呼している英語学習者は意外と多いです。
意味も大して理解せずに
「マジパネェ~」「卍(マンジ)~」
とかを使っている痛い人と同じようなイメージです。
正しく使えないことがどこまでダサイことということはなんとなくわかってもらえたと思います。(僕自身もカナダに留学していた時にこの「Fuck」連呼減少に陥っていたので、同じミスを皆さんはしないように。。。)
つまり、英語というものを”自分の頭の中で操れる言語”に昇華してから、触れた方が良いということです。
まとめ
というわけで、「Fuck」の訳についてまとめました。
映画とかだとバンバン使うのに、YouTubeやTVなどの公共の放送では「ピー」が入る放送禁止用語なの不思議ですよね。その点からも、なんとなく不安定な存在のフレーズ、ということがわかってもらえると思います。
日本語に訳せない英語は他にもたくさんあります。それは、”違う環境下でつくられた言語”だから何の不思議もありません。そういった語学それぞれのバックボーンを理解して勉強するのも、言語習得の面白い点なのかもしれません。