僕は英語の記事で毎回言っていますが、何気ないけどよく日常で使う表現こそ、たくさんの幅を持たせた方がいいです。
それは、今回取り上げる「Thank you.」も同じことが言えます。普通に生活しているだけで、結構言われる表現ですね。
英語圏は感謝の文化なので、なにかと使われる場面が多いですね。そんな時に「You’re welcome.」一辺倒じゃダメです。なんの幅も広がりません。
返事の仕方によって、言葉に込める意味が変わります。そのポイントを相手に伝えるのもコミュニケーションではとても大切です。
ひとまずこれだけは知っておけばいい「Thank you.」への返事の仕方、厳選の6選です。
◎「Thank you.」に対する返事のレパートリーが知りたい
◎英語の表現の幅を広げたい
「Thank you.」への返事5選
「Thank you.」への返事の仕方は色々ありますが、言い方によって意味が変わります。知っておくだけで表現の幅が広がるので、意外と必須です。
今回はその中でも”とっつきやすい&ネイティブが良く使う”という点で6つ選定しましたので、ご紹介します。
- You’re welcome
- You bet
- My pleasure
- Anytime
- Thank you
- No problem・No worries
この6表現です。それぞれ見ていきましょう。
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You’re welcome
一般的によく知られている表現です。というのも、この表現は万能だからです。
フォーマルな場面とカジュアルな場面、どちらでも使えます。だから、最初に学ぶ表現なんですね。場面に困ったらとりあえず使っておけば問題ありません。親しい友達に使ったとしてもそこまでの違和感もありません。
ちなみに派生形として、
「You’re very welcome.」
という表現があります。この表現には、「とんでもないです~。」や「当然のことをしたまでですよ~。」という感謝に対する意図が込められています。
ネイティブも結構使うので、レパートリーに入れておきましょう。
You bet.
細かい説明は省きますが、カジュアルな場面のみで使える「You’re welcome.」の省略版だと思ってください。
友達間で使う時に便利な表現です。僕もよくこれを使っていました。(短くて言いやすいから)
ただ、この表現をあまりに多用しすぎて、フォーマルな場面(仕事中のお客さん・マネージャー)に対して使ってしまいそうになることがありました。
「You bet.」×100
そういったこともあるので、楽して一つの表現を使いまくるのはやめましょう。これは自戒です。
(It’s)My pleasure
意味は直訳で「(それは)私の幸せです。」となります。それっぽく日本語に直すと、「お役に立ててうれしいです。」みたいなイメージです。
とてもフォーマルな表現で、レストランやホテルのスタッフが使うような表現になります。留学先で自分がそういった状況になることもあると思うので、覚えておいて損はありません。
だからこそ逆に、友達同士などで使うと違和感がある表現になります。
【使用イメージ】
「Thank you for helping me out today.」
(今日は手伝ってくれてありがとう!)
→「My pleasure sir.」
(お役に立てて何よりです。)
Anytime
意味は「いつでもどうぞ。」です。
ニュアンス的には、”また同じような状況になっても全然手を貸すよ”という感じです。状況的には、「ご飯を作ってくれてありがとう。」や「車で送ってくれてありがとう。」や「仕事を手伝ってくれてありがとう」などの感謝に対して使うようなイメージです。
【使用イメージ】
「Thank you for giving me a lift.」
(車で送ってくれてありがとう。)
→「Anytime!」
(タイミング合えばいつでも!)
Thank you
意味は「こちらこそありがとう。」という意味です。注意点は、アクセントです。通常の場合を「THANK you.」と表現(THANKを強く読む)すると、この場合は「Thank YOU.」となります。
つまり、「YOU」を強く読みます。
なにか向こうの感謝に対して、こちらも返すようなケースで使えるので覚えておきましょう。
【使用イメージ】
「Thank you for having me over for dinner.」
(夕食に呼んでくれてありがとう。)
→「Thank YOU!」
(こちらこそ来てくれてありがとう!)
No problem・No worries
意味は「気にしないでいいよ。」です。カジュアルな表現なので、友達同士やスモールトークで使うようにしましょう。
この表現は「Sorry.(ごめんなさい。)」に対しても使うことができる万能表現です。
ちなみに「No worries.」は「Don’t worry.」に置き換えることができます。しかし、今回の感謝や謝罪に対する返答だと、「No worries.」の方が自然かつネイティブが使う表現なので覚えておいてください。
【使用イメージ】
「Thank you for buying me lunch.」
(お昼おごってくれてありがとう。)
→「No worries mate.」
(いいよいいよ、気にすんな。)
「どういたしまして。」と日本語で言わない
これは日本人であればわかることですが、「どういたしまして。」って言わないですよね?敢えて使っている機会をひねり出すのであれば、
- 小さな子供に対して使うシーン
- 日本語を知らない外国人が使うシーン
くらいでしょうか?
普段生きていて絶対使わないのに、言葉として残っているのはめちゃくちゃ違和感がありますよね。
ビジネスなどフォーマルな場面で「とんでもないです。」
友達などのカジュアルな場面で「ういす~。どうも~。」
くらいじゃないでしょうか?
つまり何が言いたいかというと、きちんと「ありがとう(Thank you)。」に対して返答をする文化が日本語・日本文化には無いのです。
だからこそ、ここまでの豊富な表現がある英語に対して、「You’re welcome.」だけで済まそうとしてしまうのかもしれません。
僕はよく言っていますが、”その国の言葉を学ぶことは、その国の文化を学ぶこと”です。こういった語学(文化)のバックボーンをしっかりと理解することで、文化単位で違いを認識することができます。
それを知ることで、よりすんなりと言葉を自分のものにすることができるでしょう。
まとめ
「Thank you.」に対する返事でまとめてみました。
返事の仕方にこちらの意図を込めるというものが日本語に無い以上、どうしても馴染みの無い表現になってしまいます。でも、それこそが新しい言語習得の面白さだと僕は思います。
今回紹介した6つをしっかりと覚えて、オンライン英会話でも実際の会話でもアウトプットしまくってください。そして、しっかりと自分の表現のレパートリーに入れてください。
少しでも、表現の幅が広がることのお手伝いが出来れば幸いです。