一番シンプルでよく使うフレーズの1つに『YES/NO』があると思います。毎日10回以上は使うんじゃないでしょうか?
しかしこのフレーズ、シンプルだけど使い方が難しい場面があるのをご存知ですか?ただ単純に『YES=はい』『NO=いいえ』と認識していると間違えることがあります。
それを知らないがゆえに
「お腹いっぱいって言ったのにご飯が追加で出てきた…?」
みたいなケースが起きます。これは僕自身にも実際に起きました。
今回はそれらのケースとそれらに対する考え方を解説していきます。この記事を参考に間違わないように注意しましょう。
◎YESとNOの回答にたまに違和感を覚える始めている
◎疑問に対し正しく回答をしたい
肯定疑問文への答え【英語そのまま】
これは普通に考えてもらえれば大丈夫です。特に大きな問題はありません。
「Are you okay?」(大丈夫か?)
→「Yes, I am.」(平気やで。)
「Did you go to supermarket today?」(昨日スーパー行った?)
→「Yes. I went there this morning.」(今朝行ったわ。)
という風な感じで普通に答えます。
違うパターンの答え方も軽く紹介しておきます。
【疑問文に対する答え方の一例】
1, Of course!/ Why not?:もちろんやったよ!
2, Kind of. /Sort of.:まぁまぁかな。ぼちぼち。
3, Oh, can I?:え、いいの?
否定疑問文への答え【yes/noの意味が逆】
ここが厄介なパートです。注意して読み進んでいって下さい。
これを正しく答えられる日本人に合うと、「あ、この人は英語喋れる人なんだな。」と思います。
「You don’t like this movie,right?」(この映画好きじゃないっしょ?)
→「No no no, I like it.」(いや、好きよそれ。)
みたいな会話、よく聞きますね。勿論理解はできますが、「あら?」と思うのも事実です。この場合は
「YES!I do like it!」(いや、好きだけども!)
という風に英語の場合はなるわけです。
例文(YES返答)
それでは英語のパターンと日本語のパターン、両方ともYESで答えるという前提で見ていきましょう。
「Are you hungry?」→Yes, I am. Aren’t you hungry?
→Yes, I am.
それに対して日本語は
あなたは空腹ですか?→はい、空腹です。あなたは空腹ではないですか?
→いいえ、空腹です。
否定疑問文に対する考え方
英語は自分の状態ベース
という風に考えてみてください。
肯定の疑問であれ、否定の疑問であれ、自分の状態が全てです。
つまり
「Are you hungry?」
「Aren’t you hungry?」
と聞かれようと、自分が空腹ならYES、そうじゃないならNOなんです。
自分の状態が全てと考えると、自己主張が強い英語特有の文化なんだなぁとしみじみ思います。もちろんいい意味で、です。
日本語は相手の質問ベース
英語とは全く違う考え方です。”どういう風に質問がされているのか”、を基準に考えるんですね。
空腹ではないですか?の質問に対して、『はい/いいえ』なんです。つまり相手の質問に対しての返事になるので、肯定の疑問と否定の疑問で答えが変わってしまうんですね。
相手の言葉ベースに考える、言い換えると”相手主体”とも言えます。そう思うと日本語を操る日本人らしいなぁと思いますね!
まとめ
日本語では否定の疑問をするケースがそこまでないのも、この問題を複雑にしている点だと言えるでしょう。
また、その答え方にも
↓
「そう?/全然気にならないよ。」
というように「はい/いいえ」で答えないことも多いです。
『Noと言えない日本人』という言葉が一時期流行ったように、
「微妙かなぁ」
「大丈夫~。」
などのなんとなく否定することが多い文化からきていると言っても違和感はないですね。
余談ですが、スペイン語圏や韓国語を話す友達も日本人の様にYESとNOを逆にしている人がいました。
日本語と同じ考え方なのかはわかりませんが、本当に言葉の違いというのはそういう所にも作用するんだと感心した記憶があります。
日本語と英語、まったく違う言語です。片方の考えに引っ張られないように、英語は英語で考えて理解し、日本語は日本語として理解しましょう!