オーストラリアのファームジョブを探すうえで、時給制を選ぼうと考えている人が多いと思います。僕もその中の一人でした。
その中でもおそらく一度は選択肢に入るものの一つにオーストラリア北部ケアンズ近郊での”バナナファーム”があると思います。それに関して、僕の3ヶ月間働いた実体験も含めながら仕事内容や勤務形態を紹介していきます。
申し訳ないことに基本的に写真はありません。理由は汚くてケータイを常にジップロックに入れて使っていたためです。写真を撮る、という行為をする気も起きませんでした。(笑)
◎時給制のファームを探している
◎バナナファームの実態を知りたい。
◎1日の流れを知りたい
バナナファームの仕事 in ケアンズ
あくまで僕が働いてファームでのお話なので場所によって少しは変わると思いますが、おおまかには同じだと思って参考にしてください。
僕の所はケアンズ市内からピックアップがあるタイプだったので、街中に住んでファームジョブができるという珍しい形式でした。
ちなみに僕が入った時は勝手に人手が必要なところに配属されたので、ポジションを選ぶことはできませんでした。
Shed Working
向上のようなスペースで売り物にならないバナナを分けたり、ラッピング、箱詰め、箱の積み上げ等をする仕事。
ポジションによっては重いものを持ち上げる仕事などが少なく、女の人でもできるので女性はこの枠に入るのが一般的でしょう。
僕はポジションが違い、仕事している姿を見ていただけなので詳しくはわかりません。ひとつ言えることは基本的に屋内で作業ができるため、暑いのが苦手な方にはもってこいだと思います。
とはいえ”屋外作業に比べてマシ”なくらいで暑いことには変わりはないですけどね(笑)。
Bagging
これは僕がやっていた仕事です。Baggingとは
です。
場所によっては専用のトラクターにのり、クレーン車のような要領でやっていくのですが、僕がやっていたのは原始的に梯子を持って歩き回るというものでした。
この梯子もしっかりとした金属製で決して軽くないかつ大きい為、運んで歩くだけでもなかなかの重労働。
その上で梯子の乗り降りも1日100回以上繰り返すため、非常にいい運動になりました。
また1日で何個のバナナにバッグを被せたかカウントもするため、1日の数がマネージャーの中の指標よりも少ないと小言を言われることもあります。詳しくはこっちの項目で。
Picking+Humping
これが一番の重労働で、バナナファームで働くことがキツイといわれている最大の理由です。
バナナのピッキングは他の野菜・果物と大きく違います。
簡単に手で取るのではなくナイフで木を切り倒し、重いバナナを担いでトレイラーまで運ぶという仕事です。
↓の動画で一例があります。
僕のいたファームでは一人のガタイが良い韓国人を除き、ワーホリでやっていた人はいませんでした。パプアニューギニア人の割合が半分以上でした。
マネージャ―曰く
「アジア人はハンピングだとすぐ辞めていく」
とのこと。
仕事中にその人たちの仕事ぶりを見ることもありましたが、あれは超ハードワークなのは言うまでもありません。
その他
それ以外にも1週間のうちで自分たちの担当している仕事が終わったチームから別の仕事をやっていました。
- シャベルをもって小さい芽を掘って間引く
- ディーゼル(油)を小さい芽に注射していく
- 高い高いバナナの木の不要な葉を切っていく
の作業がありました。
どれも
・超体力仕事
・服がガソリンで臭くなる
・上を見続けるため首と頭が痛くなる
とキツかったです。まぁ楽な仕事はほとんどないという事ですね。
これは僕が働いていたファームの規模が従業員数30名以下と、比較的小さかったからかもしれないですね。
1日の流れ
5:30~5:45ーピックアップ
6:10ーファーム到着
6:25ー仕事開始
10:00~10:30ー休憩(通称Smoko)
13:00~13:30ー休憩(通称Lunch)
15:30ー仕事終了
15:40ーファーム出発
16:10ー帰宅
という感じです。ちなみにピックアップ料は$6/日でした。
13:00からランチ休憩でしたが、ほとんどの人たちがスモーコで昼ご飯を食べていました。休憩所には冷蔵庫と冷凍庫、電子レンジがあったため助かりました。
クビになる!?時給制ファーム
これはよく聞く話で、僕の実体験でもあります。
ケアンズ内のバックパッカーに滞在していた時に
というと、
と言われていました。おそらく
みたいな方程式が存在するんでしょう。
僕のやっていた仕事も、マネージャーの思っていた通りの仕事をしていないと
とか、またあまりにひどいようだと
挙句の果てには
という事態でした。
「コチラの立場が下のことを利用して言いたい放題言ってくれるな」
という印象で、気分は全くよくなかったです。
ただ実際はタダの脅しです。賃金の支払いをしないなんてれっきとした違法行為ですからね。
クビになった人はいたらしいですが、ただ働きや罰則を受けたという話はききませんでしたから。。
給料+明細公開!週いくら貯金できる!?
バナナファームはその仕事の内容からなのか、キツイからなのかはわかりませんが給料は時給制です。
当然ですが給料は安定しています。
またバナナファームで働くメリットとして雷が鳴り響くレベルの豪雨じゃない限りは仕事をします。
滝のような雨の中でも仕事ができるので、天気に左右されない安定した収入を第一優先に考えている人にはもってこいと言えます。
僕のある週の明細を↓に載せます。
時給は言わずもがなカジュアル最低時給の$24.35/1h(2020年2月当時)。しかしいくら稼げるか不安定な歩合と比べれば十分この上ないです。
税引き後で$800/週は安定して稼ぐことが可能。これは時給制の強みと言えます。
並行してセカンドジョブもしていたため、1週間で
ファーム収入 | +$800 |
セカンド収入 | +$150 |
ピックアップ料 | -$30 |
食費 | -$50 |
レント | -$110 |
収支計 | +$760 |
という貯金イメージでした。一ヶ月で$3,000貯めることもできました。
というのもワーキングホステルは一般的に少し高いですし、そこに+ピックアップ料がかかります。僕が前に滞在していた場所でも【$156/週+ピックアップ$5】みたいなところもありました。
これだけで比較しても$40/週の差がうまれ、月だと$160にも膨れ上がります。必須コストを抑えるのがいかに大事かがわかってもらえたと思います。
バナナと言えば『タリー』・『マリーバ』
『タリー/Tully』と『マリーバ/Mareeba』がバナナファームで一番有名といえるでしょう。求人の数も多いと思います。
どうしてもバナナファームで働きたい人はこの2つの町も選択肢に含め、攻めた方が良いと思います。しかしほとんどの場合にワーキングホステルなどに入るパターンになることにになるため、その点は覚悟しておきましょう。
やったことある友達いわく、休みの日はみんなでケアンズに出かけたりとそれはそれで楽しいそうでした。車で片道1時間かかりますけどね。。。
ちなみに時給制のファームは人気です。比較的楽に仕事ができる涼しい時期(冬)はネットに求人を出すことは稀なそうなので頭に入れておきましょう。
僕はネット求人から応募しました。おそらく真夏だったのでやりたがる人は少なかったのでしょう。
ケアンズで出来るファームの強み
僕がやっていたのはケアンズのシティからピックアップで、車で25分ほど移動した先にあるファームでした。もし詳しく聞きたい方がいたら、個別でお問い合わせください。
ファームにどうしても付いて回る
◎買い物が不便(歩いていける距離にスーパーが無い等)
◎休みの日にすることが無い
◎住む場所の手配が大変(ホステルが高い等)
といった点が全て解消されるので、非常にありがたかったです。家賃が$110/週でスーパーまで徒歩5分の所に住んでいました。
また、休日や仕事後(遅くとも午後4時半ごろには帰れる)にセカンドジョブができるのも僕からすればすごい良い条件でした。
ウーバーイーツをやっていましたが、ファームジョブとの相性は抜群でしたね!
まとめ
ということで僕の実体験も含めたバナナファームの紹介でした。オーストラリアのファームジョブを語る上で切っても切り離せない”バナナファーム”。
少しでもどういった仕事なのか、詳細なイメージが頭に浮かんだのであれば幸いです。根本として、
時給制ファーム=簡単な仕事はない
ということを踏まえておきましょう。
僕自身3ヶ月ないくらいはやりましたが稼げましたし、そこまでめちゃくちゃ疲弊する仕事でも無かったので満足でした。ただ過去1番くらいに痩せました。(これもメリットかも?)
1日だけやって辞めていく人たちも当然いました。仕事探しにも時間と労力を費やします。キチンと事前に調べて公開の無いファームライフを送ってください。