みなさん、ワーホリ留学先で稼いだお金をどうする予定ですか?
「別の国に行ってそれを使う。」
「現地の国で旅行して使い切る。」
など、人それぞれの使い方があると思います。
今回は、
”帰国時にどうやって持ち帰るのか”
この部分にフォーカスして書いていきます。とりあえず
小切手化だけは絶対におすすめしません。
別の記事にもまとめましたが、今回はその部分を深掘りして注意喚起をしていきます。
◎そろそろワーホリから帰国が近い。
◎帰国する際の現地通貨のお得な扱いが知りたい
◎”小切手”のシステムを知りたい。
ワーホリでお得にお金を持ち帰りする方法。
繰り返しですが、小切手化はダメです。
小切手は日本ではあまりなじみがありませんが、海外では給与の振り込みなどで未だに使われています。
簡単に言うと”書かれている金額分の価値がある紙”です。その紙切れをもって銀行に行くと手数料などを引かれた分から、その金額が口座に振り込まれるといった流れです。
上の画像の小切手だと4,000CAD(約32万円)分の価値がある紙、ということになります。僕が小切手化してカナダから帰国した際に持っていたやつです。
メリットがない
これに尽きます。
小切手化するメリットがほとんどなくなりました。
日本での換金は銀行の窓口受付のみです。そして2022年、ほとんどの大手銀行の海外小切手の取り扱いを停止しました。詳しくは次の項目に書いてあります。
そしてこの小切手、氏名が書いてあるものはその本人しか換金ができません。なので誰かが盗んでも、その人には何の意味もないものなので盗まれる心配は薄いでしょう。
しかし、だからなに?
ということなんです。この小切手、紛失したら終わりです。どっちにしろそのお金は返ってきません。
たしかに現金を持っているよりかは不安は少ないかもしれませんが、”無くしたら全部パァ”という点では一緒です。
すぐに別の国移動し、そこで開設した口座で使うならいいかもしれません。しかし、その銀行が海外小切手の取扱があるのかのチェックは必須ですし、現実的とは言えません。
手間が物凄くかかる
上の項目でも説明をした通り、日本では大手の銀行が外国小切手の取り扱いをやめたことにより、現金化できる場所が限定されてしまいました。
今現在海外小切手の取り扱う銀行はSMBC信託銀行のみです。当然その銀行口座も必要になる為、一連の工程がめちゃくちゃめんどくさいのは言うまでもありません。
小切手を現金化するためだけに新しい銀行口座を開設しなければならない。
ばからしいの一言ですね。
ちなみにですが、小切手の際には直接受け付け窓口に行き書類の記入と、
・日本の運転免許証もしくはパスポートなど顔写真付き身分証明書
・マイナンバー
が必要です。
しかも手数料はなんと5,500円/1枚。もう何のメリットもありません。
小切手化以外の方法
現金で
当然リスクはありますが、全部現金で口座から出し持ち帰る、という方法が一番いいでしょう。
この時に気を付けてほしいのが、銀行は現金を沢山持っていないということです。
僕がカナダで銀行口座を閉じるときは
「口座閉じるから中に入ってる6,000ドル現金でちょうだい。」
→「2,000ドルしかないわ、4,000ドルは小切手で勘弁して。」
ということになって小切手にされてしまったんですね。今思えば最悪でした。
そこでの奮闘記は下の項目で説明します。
ちなみに帰りの飛行機とかもその銀行のデビットカードで予約してしまえば持ち歩く金額は減るので、なお安心だと思います。みんなやってることでしょうけど・・・。
そのままデビットカードとして
一番の理想のパターン。
そのまま日本でもデビットカードとして決済をする、という物です。オンラインでの買い物だったり、街でのショッピング、普段のクレジットカードのように使えるので便利です。
しかし、これはオンラインで口座を閉じれる銀行(ニュージーランド・オーストラリアのANZ等)に限定されるやり方です。帰国前に事前に銀行に確認しておきましょう。帰国後のトラブルのもとになります。
TransferWiseを利用して送金
先進的で画期的なサービスです。
簡単に言うと【海外の銀行口座⇔日本の銀行口座】を格安で代行してくれる会社です。
どこからでも登録可能で、簡単に安く国際送金ができます。
画像は1,000AUDを日本に送金する際の手数料と為替レートの比較一覧です。これだけでも安く送れることがわかりますね。
これで安く安全に不安なく、日本の口座に送金することができます。使い方は別の記事を参考にしてください。
TransferWise公式:https://transferwise.com/jp
ソニー銀行へ送金
ソニー銀行は口座内に11ヶ国の通貨でお金を入れておけるサービスがあるネット銀行です。
その11ヶ国分の中にはカナダドル・豪ドル・NZドル・ユーロも当然含まれている為、留学先の銀行から日本円に換金せずその貨幣のままで送金が可能です。
送金元での手数料は銀行によってかかりますが、被仕向け先としての手数料は無料です。嬉しいですね。
詳細はこちらに載っています。
口座の開設は当然口座開設者本人のみしかできないので、現金を持ち歩きたくなくて、このサービスを利用したい方は事前に開設をおすすめします。
それ以外にもキャッシングや日本にいる家族からの振り込みなども可能の為、留学生にとって様々な用途で便利なネット銀行です。チェックしてみて損はないです。
ソニー銀行公式:https://moneykit.net/
体験談
これは、僕自身が実際にやらかした体験談です。もう小切手化する人なんていないと思うので、小話程度に。
まず、受け取る際は”裏面のサイン”を確実に確認してください。もし万が一サインが抜けている場合、これ以降の手間が大きく変わってきます。
当時の僕は小切手というものもよくわからず、
「とりあえず日本で落ち着いたら換金しよ。」
と思っていましたが、換金しようと銀行に預けた際に悲劇が起きました。
「こちらの小切手は裏面にサインが無いので扱えません。サインをもらってきてください。」
「あれ?」
っていう感じでした。急いでメールでカナダのTD Bankにメールしたところ、
「ごめんねー、サイン忘れたー。小切手原本送って~。」
という展開になりました。どうしてもコピーではダメみたいです。
海外郵送
ここからは僕の”サインをもらわなかった為に起きた悲劇”です。
送ってくれと言われたので4,000ドルの小切手を海外に送りました。向こうの銀行に届くまで1週間ほどかかりました。
もの知らずの僕は普通のトラック番号無しのエアメールで送っちゃったんですね。今思うとゾッとします。
”無知”は怖いです。トラック番号付きで送る方法も当然ありますので、みなさんもしそういった機会があったら日本郵政で確認してください。
届くまで気が気じゃなかったですね。思い出したくもないです。
何度も届いてるかどうかの確認のメールを送りました。やりとりしたメールは20通程度にもなりました。上の画像はその一部です。
新しい小切手が届いたときは本当にホッとしたのを覚えています。
まとめ
以上が小切手化がダメな理由とその対処法の紹介でした。海外では小切手化などは普通のことなので、銀行員たちは普通に勧めてきます。そこで
「まぁ日本で換金するかぁ。」
と、思考停止しないでください。海外の銀行員が、日本での海外小切手の扱いがほとんど無くなっているなんて当然知りません。
せっかく稼いだお金です。無駄なく次に活かしてください。
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