友達や知人との別れ際によく使われる言葉として「See you.」があります。
「ほなまた。」
みたいに日常的に使える表現のひとつですね。
しかしこの言葉、文の最後に一言を付け足すだけで意味や細かいニュアンスが変わることをご存知ですか?
英語ネイティブではない人からすると気づきにくい言い回しや表現の差を項目別にまとめました!
日本語でも晩ご飯を食べた後での友達との別れ際に
「またあとでね!」
と言われたら、「ん?後で?」とはなりますよね。そういうビミョ~な違いがあるんです。
ではその言い方の違いによるニュアンスの差を注意点を含めて解説します。
◎「See you.」の様々な別の言い方が知りたい
◎別れ際の英語フレーズを増やしたい
See you+αのパターン
See you later
一般的によく使われる表現ですね。日本語的な意訳として
という使い方もされています。
別れ際に汎用性高く使える表現です。
- 友達
- 仕事仲間
- そこらへんで少しスモールトークした街の人
などなど、多くのケースで使えることができる表現です。どんどん使っていきましょう。
例文
「I’m going to supermarket, do you want anything?」
(スーパー行くけど、何かいる?)
「Strawberry milk please!」
「I got it, see you later.」
(了解、じゃあ行ってくるわ。)
注意点
例えば”日中に外でBBQ→日が暮れたからバーに移動して呑む”ということになり、一度友だちと別れる。そして家に帰って着替え、バーで30分~1時間後に待ち合わせるというケース。
この時に「See you later.」というと少し変に聞こえます。
遅い時間(夕方以降)に「See you later.」と言うと”その日にはもう会わない”という風に聞こえてしまうこともあるんです。
30分~1時間後にはまたすぐ会うわけですからね。そんな時に使える表現は↓です。
See you in a bit
この表現は「See you later.」よりも短いスパンで再度顔を合わす場合に使えます。30分後や1時間後など、わりと早い段階でまた会うことが確定してる場合に使いましょう。
a bit:ほんの少し
例文
「I wanna leave my suitcase in my house before going to the bar. Let’s catch up there in 1 hour, is it alright?」
(バー行く前に荷物置きたいわ、一時間後にバー待ち合わせでいい?)
「Not at all, see you in a bit.」
(うい、じゃあ1時間後ね)
See you soon
これも「See you in a bit.」と似たような表現で、「またすぐにね。」のような意味になります。
しかしこの表現、【すぐに】という部分の時間間隔が非常に曖昧です。”言った人の主観次第”、のようなイメージです。
なので「See you in a bit.」に比べると、時間の幅は広くなります。”30分後~いつまで?”という感覚です。
逆に言うと使える幅が広い便利なフレーズということですね。
例文
「It’s 6:30 now, so I’ll be going back at 7:00-ish.」
(今6時半か、まぁ7時頃には帰るわ。)
「Alright, see you soon.」
(うい、ほなその時に。)
See you shortly
上記の二つ「See you in a bit.」「See you soon.」のフォーマルな言い回しです。なので、年上の人や、仕事の時に使える表現といえます。
友達同士でも使えますが、ややフォーマルには聞こえすぎてします。使うべき場面を把握して使うように心がけるといいでしょう。
例文
「The meeting will be started at 10:00 a.m.」
(ミーティングは10時から始まります。)
「Okay, see you shortly.」
(わかりました。ではその時に。)
See you around
これは近所の人や、友達というよりも知り合いに会ったときに使う表現です。近所の人に道ですれ違った際に使うようなイメージです。
あえて日本語にするなら
「じゃあまたどこかで。」
というニュアンスですね。
例文
「Hi, how’s it going?」
(こんにちわ~)
「Good, yourself?」
(どうもです。)
「Good thanks, take care.」
(いい天気ですね、では失礼します~。)
「See you around.」
(はーい、ではまた。)
注意点
逆に言うと”次に会うことを特に予定してない”という意味を含んでいます。そのため、友達との去り際に使うと、
「わざわざ予定組んで遊ばなくてもいいと思われた…?」
という風な少し悲しい勘違いを起こされてしまうケースもあるので注意しましょう。
See you again
「もう一度また会おうね!」というニュアンスが含まれているため、カフェで仕事をしている場合などに来てくれたお客さんに使えるフレーズです。
接客英語としても使えるので、接客系に従事する方は知っておいた方がいいですね。
例文
「See you again, have a good one.」
(また来てくださいね~。)
See you there
特定の場所で再会するケースで使えます。例えば夕食の待ち合わせで行きつけの中華料理屋さんに後で集合する場合など、”場所を指定している”時に使えます。
「またそこで(会おう)ね。」という和訳イメージです。
例文
「Why don’t we have dinner at the Chinese restaurant?」
(あの中華屋で晩飯食わない?)
「Sounds great! I’m going to ATM to get cash. See you there.」
(おっ良いね!ちょっとATMで金出してくるわ。またそこで!)
See you then
次に会う時刻や日程がしっかりと決まっている場合に使えます。「じゃあその時に。」というような意味ですね。
電話などで約束した場合によく使われます。
例文
「Let’s meet up at the bar at 7.」
(今日7時にバーで待ち合わせで)
「Sure, see you then.」
(7時ね、ほんじゃ)
返事としても使える「See you then.」
「See you then.」は「See you ○○.」と言われたときの返事としてもよく使われます。特に○○の部分に時間系の言葉(later/soon/特定の時間など)が入るときにはかなり自然に使われています。
例文
「I booked the restaurant at 6:30 p.m, so I’ll pick you up 6:15 p.m. See you later.」
(レストラン6時半に予約したから6時15分ごろ迎えに行くわ。よろしく。)
「Thanks mate, see you then!」
(了解サンクス、じゃあそれでよろしく!)
指定の場所や時間
特定の時間・場所指定がある場合には「See you」の後に場所・時間を付け足すことが可能です。
・「See you in two hours.」(二時間後ね!)
・「See you guys tomorrow.」(また明日ね~。)
・「See you at the station.」(はーい、じゃあ駅で!)
・「See you in Japan!」(それじゃあ日本で!)
【別の言い方】See you以外の別れの挨拶
今回は『See you+α』のみにフォーカスしましたが、英語の別れ際の挨拶パターンはかなり豊富にあります。
「Good bye」なども代表例の一つですね。その辺りを解説すると大ボリュームになるので別記事にまとめます。そちらを参考にしてください。
まとめ
というように「See you.」という表現を一つとっても、沢山の言い回しがあることがわかってもらえたと思います。そしてそこにも少しの意味の違いがあるということも面白いですね。
ニュアンスに関しては留学生同士だと気づかない部分だと思います。今回の記事は僕のカナダ人の友人、ネイトの協力を元に作成しました。そういった感覚の違いも含めて使い分けにトライしてみてください!