「夏の7,8月もスキーがしたい!」
ウィンタースポーツが好きな方なら一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。
日本の冬からニュージーランドの冬へ、スキー・スノボ好きの人たちの理想のルートですね。ワーホリで仕事しながら一年中ずーっと冬でずーっとウィンタースポーツを楽しめます。
ですが、日本のスキー場での仕事との環境違いを認識しないといけません。古い記事で、クイーンズタウンは仕事が見つかる!など書いてありますが、それは昔の話です。惑わされないように。
・ニュージーランドでスキー・スノーボードがしたい。
・冬のクイーンタウンの雰囲気が気になる。
クイーンズタウンの冬仕事の状況を知る
世界地図をイメージしてみましょう。
南半球に比べ北半球に大陸は多いですね。つまり、前提として南半球のスキー場は北半球のスキー場に比べて圧倒的に少ないです。
なので、6~9月にスキー・スノボをしたい人が北半球の国々から集中的に集まってきます。
ニュージーランドの雪は他の南半球のスキー場の物に比べて緯度が高いかつ気温が低いため、雪質が良いとされています。
これだけでどれだけ多くの人が集まってくるか想像に難しくないですね。
2013年に書かれた記事などで、”クイーンズタウンは田舎町だが、冬は観光客が増えて求人も多い!仕事も簡単に見つかる!”
仕事について
スキー場のオープンは場所や降雪量によってもちろん変わりますが、大体6月半ば頃です。なのでそれくらいの時期から世界各国の人がスキー・スノボをやるために集まってきます。
では仕事を探す面ではどういう動きなのでしょうか。
オンライン応募(渡航前)
スキー場で仕事(レストラン、誘導員、リフト等)を希望する場合はかなり早い応募が必要です。早いところは1月の末くらいから求人が出始めたりします。
その時期は日本を含む北半球のどこかでスキー、スノボを楽しんでると思いますが、それくらいから準備する気持ちが大切です。
それくらいの時期から、スキー場の公式サイトをチェックしておきましょう。僕は3月頃に始めましたが、既に埋まってる等で仕事にありつくことはできませんでした。
南島クイーンズタウン近郊の主要スキー場の4ヶ所、公式サイトを載せておきます。
オンライン募集(渡航後)
もちろん現地に着いてからもオンラインでの仕事探しは並行して行うべきです。僕が実際に使ったサイトたちは以下の通りです。
これらを並行して使ってました。あとは観光系やホテル系の会社の公式サイトにアクセスして、求人項目から応募するのも一つの手段。
↑は一例ですが、僕自身も仕事探しの際に使った公式サイトです。あとは僕はクイーンズタウンでは使いませんでしたが、『NZdaisuki』という日本語サイトもあります。
とりあえず様々な方法でアプローチしましょう。
現地で直接仕事探し(レジュメ配り)
6月が大体の冬スタート時期です。
それを見越して5月末ぐらいからクイーンズタウンには仕事を探す人が大量に出てきます。街に行くとレジュメ(履歴書)片手に歩き回る人の数々、、、ネット上にも様々な求人が飛び交います。
毎日仕事探し目的で街に行くと、レジュメを持っている人最低3人とはすれ違う生活。
そんな不安とストレスと隣り合わせの生活だったのを覚えています。
その上で難しい点に、基本的に人が必要になるのは『6月半ば頃の忙しくなってから』というものがあります。早くいっても待ちぼうけをくらい、遅すぎると仕事が無い、そんな状況もあるわけです。
実際に僕自身も運とタイミングよく仕事を見つけ、開始できたのは6月の半ば頃でした。
家について
上と同じ理由で家探しも苦労します。
クイーンズタウンは別荘地化が著しく、土地代は年々高騰、比例してレント(家賃)も上がっています。そして住みたい人が多くて需要があるため、冬の価格は当然夏よりも上がります。
『Trademe』などのサイトもありますが、なんだかんだ使えるのはFacebook内のグループだと思います。「Queenstown flatmate」などで検索すると数件出てきます。
ではここで、僕が当時住んでたところを紹介します。
◎8部屋で合計15人住み
◎当然2人一部屋
◎シャワー・洗面所2ヵ所(シャワー1つは水しか出ない為、実質1つ)
◎キッチンは1つ
のところに165NZD/週でした【2017年当時】。つまり660NZD/月です。
環境だけみたらなかなかの劣悪さです。
ただ少しでもこだわると余裕で200NZD/週を超えますし、一人部屋だと300NZD/週なんてこともあります。
というかそれでもなかなか見つかりません。バックパッカーに長期滞在する人、震えながら車中泊をする人など様々でした。
あと基本的にスキー場の近くには住めません。こっちの項目で解説します。
注:日本からクイーンズタウンへ行く人へ
日本から直接クイーンズタウンへ行く人に知っておいて欲しいこと。それは銀行の開設までに2~3週間かかるということです。ちなみに僕が使ってたのはANZでした。
2~3週間というのはカード発行までじゃありません。開設するための窓口の予約待ちで2~3週間かかるということです。
なかなか恐ろしい事実ですね。ちなみに、ロトルアで同じ銀行で開設した人5日後に予約が取れてました。
冬のクイーンズタウンはそれだけ人が集まってるんです。少しはイメージが沸きましたか?
そして銀行口座が無いと、就労に必要な税金番号(IRDナンバー)の申請も出来ません。それらがないと、仕事探しで不利になったりもするんです。もう世知辛いったらありゃしません。
ちなみに、クイーンズタウンのANZじゃ3週間待ちだったんで、僕は空港近くのフランクトンで口座開設をしました。
バスで移動必須だったんですが、そこなら2週間待ちで済んだので選択の余地はありませんでした。
一応参考までに場所貼っときます。
街の雰囲気
世界各国からスキー、スノーボードジャンキーが集まってくるため、夜は恐ろしいほど盛り上がります。どこのバーもパブもどんちゃん騒ぎです。
時給が比較的高い分、色んな料金は高めです。仕事が無いとなかなか散財もしきれないですね。バーなどで騒ぐのが好きな人には絶好の場所だと思います。
またもう一つの注意点は
という点です。
冬は明るくなるのは8時ごろで、暗くなるのは18時ごろです。しかし周りを山で囲まれているため、15時頃には太陽が隠れます。
それ以降は町のどこにいようがずーっと日陰です。それだけのことですが、気持ちは大きく変わってきます。洗濯物も乾かないし、湿度もすごいし。。。
やっぱりお日様に当たるって大事なんだなぁと、この時痛感しました。
ニュージーランドのスキー場
北島のトンガリロ国立公園の近くにある『ルアペフ』などは詳しくはわかりませんが、基本的に高度が高いところにスキー場があります。
そのため日本のように”スキー場のビレッジ内に住む”という感覚はありません。
観光客は車やバスでスキー・スノーボードを楽しみに来ます。それは従業員、シーズン券保有者も同じです。従業員はシャトルバス、シーズン券保持者は自家用車やスキー場運営のバスなどでやってきます。
なので日本のような
という感覚だと全然違うことに驚くので、この違いの認識は必須です。
そして、クイーンズタウンタウンの近くには
などのスキー場があります。すこし離れたところに『Treble Cone』というスキー場もあったり、魅力あふれるスキー場にかこまれています。
「各種スキー場複数個所で使えるシーズン券」などもあったりするため、シーズン券を買う場合や仕事の応募する際には、事前によく選ぶ必要があります。
他の町に住む
先ほども紹介したようにクイーンズタウンは土地代も高く、家探しなどは難航します。
そういうことを踏まえた上で、近くにある街『Arrow town』や、少し離れますが『Wanaka』という他の街に住むのも選択肢に入れてもいいのかなとも思います。
スキー場はどこでも近くにあります。勿論、町の規模がやや小さい分仕事する場所が少なめだったりするので、マイナス面もあります。
そういった面も含め、自分の中での優先順位を決めて、選択肢の幅を広げてもいいかもしれません。
クイーンズタウンで出会った人で、そういった選択を取った人もいました。仕事の範囲が広がるので、滞在する街にこだわりが無ければ有効な手段の一つでしょう。
余談(スキー・スノボの器具)
飛行機にスキー用品を持ち込むと追加料金がかかるため、現地で買おうかな?って思ってる人がいたらやめた方が良いです。
世界中から人が集まる街です。いろいろな店を回りましたが結構いい値段します。
ガレージセールや中古品だと安く買えることもありますが、僕が見に行った限りの感想ですが、
ってレベルの物たちでした。
まとめ
日本の夏、7月8月にスキースノボができるなんて最高です!
ただ、日本のスキー場との違いなどを認識しておかないと直接来てから驚くことが多いでしょう。
その違いをきちんと事前に確認し、準備をしておけば楽しいワーホリライフを過ごせると思います。ニュージーランドのワーホリ、特にその上でスキー・スノボを楽しもうとしている方の参考になれば幸いです。ではっ